2016年3月10日木曜日

パガニーニの主題による変奏曲 op.35

「パガバリ」と略される, 有名なピアノ独奏曲.
ウィーンで ブラームスは当時有名だったタウジヒというピアニストと知り合った. タウジヒはリストのように超絶技巧を誇るタイプであったが, ブラームスとはなぜか気が合い, ともに連弾を楽しんだりしていた. パガニーニの主題による変奏曲は, ブラームスがタウジヒに影響され, 超絶技巧への興味のもとで作曲された. その結果, ブラームス唯一の派手な演奏効果を持つ難曲に仕上がった.



他の作品と異なり演奏技巧を主な内容とする本作を出版するにあたり, ブラームスは楽譜の表紙に「ピアノのための練習曲」と添えている. また, この曲は第1巻と第2巻という2つの部分に分かれているのも特徴的である. つまり, 実質的に同一の主題による2つの変奏曲という構造になっている. 両方演奏しておよそ20分を要する.


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