第1曲 花の冠
知られざる名曲の一. テキストは古代ギリシャ詩をもとにしたダウマーの詩で, 片思いする若者の悲哀を詠ったもの.
柔らかなピアノで始まり, 優しく静かな歌唱が導かれる. 中間部では短調となり, 思いに沈み込むような深い音楽が展開される.
ピアノの後奏では曲の冒頭が回想され, 波が引くように曲を閉じる.
第2曲 マジャールの女
民謡調の素朴な作品. マジャール人の女性の瞳の美しさを情熱的な表現で語っている.
第3曲 忘却の水を湛えた杯
つれない女性に対する想いを忘却の泉に沈めたいと願う男性の心情を強い調子で歌う. ピアノの鋭い響きが特徴的.
第4曲 夜鶯に寄せて
ブラームスの歌曲としてよく知られた作品である. タイトルの通り, ナイチンゲール (Nachtigall) を歌う曲である.
全体のバランスが取れた聴きやすい曲で, ピアノ伴奏もシンプルながら効果的.
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